薬が切れて動く死体が動かない死体になった
ぼくはリビングデッド。
感覚過敏がすさまじい、という話をしよう。
胸の合間に浮いた骨と布の擦れる感触に気が狂いそうになったことはあるだろうか。
唇と唇の感触が気持ち悪いと感じたことはあるだろうか。
瞼と瞼がくっつくのが苦痛だと思ったことはあるだろうか。
私はなかった。コンサータが、切れるまでは……。
昔主治医に「あなたがADHDで良かった!って思える日がきっと来るはず!」と根拠の無い言葉を言われてその日の診察代と薬代を考えた日のことを思い出す。
んな訳ねーだろボケクソが当事者でもねーくせに殺すぞ、そうだなそう思える日がいつか来るといいな、両極端の感情が同時に浮かんできたのを憶えている。
♡コンサータと抗鬱剤諸々が切れるとこうなる!(個人の感想です)
・身体がとてつもなく重いように感じる 水の中で身体を動かしている感覚に近い
・生産的なものも非生産的なこともなにもできない 焦燥感だけはある 布団の中でお腹を痛めながらぼうっとしている
・スマホのフリックが面倒くさい
・小説すら書けない 面倒くさくて
・今の時点でもうかなり面倒くさい
・なにもしたくない
・ぜんぶめんどくさい
・めんどくさい
・めんどくさい……
こりゃあだめだ。私はそう思った。しかしそう思ったところで診察日が早まるわけでもなし。
いやほんとうはこんなくおりてぃのものをだしてはいけない、いけないのだが、あぁもうへんかんすらめんどうくさい、あぁだるい、めんどくさい、なんかもうだめだ、なにかかこうとおもったんだけどなぁ、なんだったっけ、わすれた。とりあえずだしてしまおう……